ゆるふわアジャイル~情弱がシステム開発のPLになった話~ 第3話

前回までのあらすじ

勢いで就職先を見つけたこんせぷ子は意気揚々と帰国し、母国の空気を堪能する。
が、それもつかの間、己の社会不適合っぷりを思い出し、キラキラITベンチャーで自分に何ができるかを考えだした。
。。。しかしスキルも経験もない。どうする、こんせぷ子?!

今日のワンポイント用語解説:アジャイル開発

本題に入る前に簡単な用語解説をします。
第3回はアジャイル開発です。

agile
1 〔動作が〕機敏な、敏しょうな
2 頭の回転の速い

アジャイル開発
初めから厳密な仕様は決めず、おおよその仕様だけに基づいて細かい開発を繰り返して進めていく。
それと並行して小さな単位での実装からテストの実行を反復して、徐々に完成形に持っていく。

ウォーターフォール
あらかじめ仕様やスケジュールを決めておき、「要求定義→設計→プログラミング→テスト→リリース→運用・保守」という流れで開発を進めていく。
工程がすべて完了してから次の工程に進み、後戻りがないことを前提とする。

日本の大規模システム開発というとウォーターフォールをイメージする方が多いと思いますし、実際のところそうです。
しかし、この手法は途中で要件や仕様の変更があった場合に全ての計画を変更する必要があるため大きなコストがかかります。
それに対し、海外では半数の企業が導入しているアジャイル開発ではイテレーションとよばれる短い期間(2週間くらいのことが多いです)に区切って
完全な最終形でない状態を顧客に確認してもらうため途中での変更にも柔軟に対応できるのです。
日本でもソフトウェア開発を中心に導入され始めています。
アジャイル開発の代表的な手法に”スクラム開発”というものがありますが、それは次回にお話します。

会社訪問

イマイチいけてないながらも履歴書と職務経歴書をこさえるところまではできたものの、
それを持って会社訪問した先でいったい何を話せばいいかが全くわからなかった私は入社を取り持ってくれた元同期の友人に相談しました。
今度は同期ではなく先輩になるわけなんですけどね。

友「こんせぷ子はwebのデザインとかコーデイングはできるのかぁ」
私「ま、まあ一応(昔のHTMLだけどね。。。)」
友「でもうちの会社、webサイトの制作みたいな案件はないんだよね」

そりゃそうでしょうよ・・・。
製造業系のITベンチャーで簡単なwebサイト制作なぞやっていないでしょう。

友「プロジェクトマネジメント経験は?」
私「うーん、webディレクター的な感じでワイヤーフレームを書いたり提案したことはあるけど・・・(あんまり採用されなかったけど)」
友「コンサルは?」
私「うーん、楽●ショップのオープンの手伝いならしたことあるけど・・・(全然売れなくてすぐに閉店したけど)」

友人も頭を抱えていました。
今思い出しても実に申し訳ない。
こんな無能ほぼ未経験人材が入社して一体何の得があるというのか。

でも友人は他の社員とも相談してくれたのか私にできそうなことをいろいろと考えてくれました。
友人「うちはシステム開発会社で、デザイン系は弱いからそういうところとか、事務のサポートとかから始めてみたらどうかな?」

ああああ、感謝感激雨あられ。
それなら私でもなんとかなりそう。
ていうか、コピーでも窓の掃除でも入社できるならなんでもやります。
私は社会保険とかボーナスが欲しい御社のお役に立ちたいのです。

そんなことを考えながら入社前のご挨拶というか面接へ向かいました。

~続く~
※実話をもとにしたフィクションです。

 

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