田口 紀成 / 取締役CTO
2002年、明治大学大学院 理工学研究科修了後、株式会社インクス入社。製造業向けの3D CAD/CAMシステムの開発に従事。2009年、当社設立メンバーとして参画し、2012年、当社執行役員に就任。2015年、当社取締役CTOに就任。

自分ひとりでは解決できない課題があったときに頼れる仲間が必要

コロナ禍で世界は突然、変わってしまいました。
通常であれば3月には卒業式で学校生活に別れを告げ、4月には入学式や入社式で心を新たにし、
ゴールデンウィークには新しい仲間と旅行を楽しむ、こういう事が当たり前でした。
今年のそれらのイベントは自粛&自宅待機、すべてコロナ禍色に染まってしまいました。
私が就職活動の時もバブル崩壊直後で絶対に倒産しないといわれていた大企業の倒産を目の当たりにしています。
リーマンショックの時も多くの企業が倒産し、かくいう私が所属していた企業も民事再生の憂き目にあいました。
本当に何が起こるかわからないものだと改めて実感したものです。

エンジニアとして、社会人として、生涯同じ環境下で仕事をし続けられるとは限らない、
ということを自覚しなければなりません。
状況によってはフリーランスとして働く可能性も考慮しなければなりません。

世界の変化は環境だけではありません。AIの進化や量子コンピュータのアルゴリズム開発など、
毎年ものすごい数の論文が発表されています。
競争相手もまた世界であり、競争相手の技術レベルはどんどん上がっているのだと理解しなければなりません。

個々が独自に学習し、エンジニアとしての能力を高めることは必要ですが、ベースとなる技術が向上する中で、
高度化・多様化したニーズを満たすためには多くの仲間と手を携え協力して立ち向かっていく必要があります。

このような環境下で、今後の技術者にとって、技術と同等に必要になってくる事は自身の共創ネットワークを育てることだと言えます。

自分ひとりでは解決できない課題があったときに頼れる仲間が必要です。
一方で頼られる事、つまり仲間にとって価値のあるエンジニアであることが不安定な世において安定をもたらす一手段です。
共創ネットワークを育てるためには、自分が何者であるか、いかに必要で価値があるかを相手に説明できる必要があるでしょう。
自分自身の価値を維持しつづけるためには、価値のある技術を習得し続け、
それをどんなところに活かすことができるのか理解しておく必要があるでしょう。

エンジニアにとって技術を身に着けることは最優先事項ですが、
それだけではないということを知っておいてほしいです。

失敗を経験し、自信のあるエンジニアへと育てます

CCTの仕事環境は以下のような特性があります。

失敗を許容します。

失敗を経験することでチャレンジすることを恐れない精神力と失敗したときのリカバリ力を獲得し、自信のあるエンジニアへと育てます。

顧客との距離が近いです。
直接のニーズや困り事を感じ取る機会を多くすることで、ニーズ・困り事へ応える事の喜びと価値を敏感に感じ取れるエンジニアへと育てます。

多様なエンジニアと会話する機会が多いです。
私たちは自分たちが必ずしも優秀ではないということを知っています。
優れたパートナーを尊敬し、共に仕事をできる機会があることを喜べるエンジニアへと育てます。

勉強会やLT会、技術ブログ執筆、論文、特許など、学習しアピールする機会が多いです。
自分達が何を学び形として残しているかを確認し合う事で、自分を正確に説明できるエンジニアへと育てます。

私たちはCCTでのみ仕事をし続けるエンジニアになってほしいわけではありません。
どんな環境下でも生き抜くことができるエンジニアを育てたいと考えています。

安定した道を進むということが安定しているということではなく、
どんな道であっても自力で安定して進むことができるということが安定なのだということを
是非実感してもらいたいです。

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