ゆるふわアジャイル~情弱がシステム開発のPLになった話~ 第4話

前回までのあらすじ

経歴が限りなくイケてないこんせぷ子だったが優しい友人に助けてもらいながら入社して何ができそうかをひねり出し、
ついにキラキラITベンチャーへご挨拶へ向かうのであった。
どうなる、こんせぷ子?!

今日のワンポイント用語解説:スクラム開発

本題に入る前に簡単な用語解説をします。
第4回はスクラム開発です。

Scrum
1 ラグビーで、軽い反則などの後にプレーが再開されるとき、双方の3人以上のプレーヤーが相対して、ボールがその中間に投げ入れられるような体勢で組み合うこと。
2(比喩的に)全員が一丸となること。一致団結すること。

スクラム開発
アジャイル開発の代表的な手法の一つで、中でも“チームのコミュニケーションを重視した手法”。
具体的には下記の要素からなる。
・プロダクトへの要望を優先順位ごとに並べかえ、その順に機能を作る。
・固定の短い期間(1~4週間程度)の単位で開発を区切り、その中で計画を立てる。
・プロジェクトの状況や進め方に問題がないか、メンバー同士で毎日確認しあう。
・作っている機能が正しいかどうか、定期的に確認の場を設ける。

例えば2週間単位(スプリントと呼びます)で開発をすると決めたら、その中でできることを計画します。
そのためにタスクの優先度をつけてもらい、優先度が高いものから消化していきます。
開発に着手する前にどのくらいかかるかをチーム全員で見積り、タスク終了時には実績と比較して次回見積の参考にします。
スプリント終了時には振り返りを行います。

利点としては
・短い期間で最大限の成果を上げる
・1人1人が責任感を持って仕事をするようになる
・問題点に早めに気づき軌道修正することができる
などがあります。

とにかく、お客様ともチームメンバーともたくさんコミュニケーションをとります。
たくさんコミュニケーションをとることにより、開発を効率化しようということなんです。

会社訪問

とういうわけでやってきました都庁前。
高層ビルが立ち並ぶ大都会。
こんなところに社会不適合田舎者の私が勤めることができるのだろうか。

不安を抱えながらいざ、小田急第一生命ビルへ。【注1】
なんと天下のハイアットリージェンシーの隣というか同じ敷地内。
大都会の真ん中でテンションだけ無駄に上がりつつ13階にあるオフィスへ。

オフィスの扉を開けると、さっとうと待ち構えていたのは電話機一台。
ほぇ~。これが近代のIT企業かぁ。。。受付嬢などいないのね。

そして通された会議室。
一張羅のスーツで訪れた私を待ち受けていたのは、懐かしい顔ぶれでした。
新卒で目を輝かせながら入った会社の先輩と同期。
あれから十数年。
すっかり変わり果てた姿で再会した私たち。

変わり果てたといっても彼らはそれはりっぱな会社役員となっていて、
私はというと中身はほぼあの頃のまま見た目だけ無駄にバ〇アに。。。

完全に恥ずかしいけど、ここでアピールしなければこの先の明るい未来はない!
というわけで最初の会社を辞めてからの日々についてお話しました。

すると。。。

アメリカで出会った同期とはまた別の同期(現在の会社ではCTO)が
「今、製造業系のシステム開発しててさー。こんせぷ子、工場にいたから知識あるよね?
あ、あとオフショアで海外のエンジニアを使うことも考えてたんだけど、こんせぷ子、英語話せるようになったんだよね?」

キタ━(゚∀゚)━┥東│東│東│  │  │  │発│発│発│中│中│中│北┝┥北┝━(゚∀゚)━!!!!

これは。。。圧倒的。。。活かせる。。。機会(チャンス)!!!

私「できます!ぜひとも!やらせてください!!!」

こうして威勢よく返事をしたこの時はまだこの先自分にふりかかる一切を想像できるはずもなく、
私の心は希望に満ち溢れていたのです。

~続く~
【注1】2017年7月に本社が移転しております。
※実話をもとにしたフィクションです。

 

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