交渉事は全て遊戯王カードから学んだ

交渉事は全て遊戯王カードから学んだ

こんにちは!
採用担当の池田です。

週明けの月曜日は電車が頻繁に止まると言われておりますが、仕事始めの年始も同じですよね。

今年は1月6日(月)から多くの会社が仕事始めだったと思いますが、私は遅延に巻き込まれるのが嫌なので、悠々と昼から出勤しようとして電車に乗ったのですが、電車遅延の現場を目撃したんです。

そこで自分の不甲斐なさを痛感したので、少しお話させて下さい。

電車に乗りながらぼけーっとニュースサイトを見ていたのですが、ある駅に到着したときに、いきなり人が倒れたんですよね。

後になって知ったことは、電車のドアが開いた瞬間に出ようとした方が貧血でそのまま倒れてしまったとのこと。

ただ人が倒れた瞬間に、何が起きたのかさっぱり分からず頭が混乱していたので、数秒の間固まっていたと思います。

ところが、、、その瞬間にすぐに駆け寄って歩み寄る1人の男性がいて必死で声を掛け、電車の発進を止めようとしている姿を見て我に返り、ようやく自分にできることをしたのですが、まぁ咄嗟の動きが遅い自分が情けなくなりました。

こういうときにすぐに動ける方って本当に凄いですよね。分かっていても中々できない。

ただこれが本来の自分なので、まだまだ青二才であることは言うまでもありません。

仕事でも同じですが、緊急事態のときに冷静に状況を判断し、すぐに行動できるか否かが本当の意味での自分の実力や姿勢だったりすると思うので、年始早々に自己評価が低くなったものの、ちゃんとした大人に成長せねばと考えさせられる仕事始めとなりました。

さて、今回は交渉について触れたいと思います。

ビジネスは人との交渉が重要

言うまでもないことですが、ビジネスは1人で出来るものではなく、多くの方と関わり合いながら進めていくものです。

一見すると利害が相反する相手であっても、交渉次第で折り合いをつけ、最終的に着地を決めゴールを描くことができる。

ここで“交渉”というワードを出しましたが、ビジネスにおける会話はほとんどが交渉に当たりますよね。

  • 仲間に仕事を依頼するのも交渉
  • 自社の商品を売り込むのも交渉
  • 採用において優秀な方を引き込むのも交渉

つまり、ビジネスで成果を上げている方は、自ずと交渉する能力が長けていることになりますが、この能力はどのようにして身に付けることが出来ると思いますか?

はい、そうです。経験するしかありません。

交渉に関するノウハウやテクニック本は数多く出されていますが、その通り出来るのであれば誰も苦労しません。

結局は生身で経験し、そこで得た学びを次に活かして随時アップデートする他ないのでしょう。

ただ、その経験は何も仕事上においてのみである必要はありません。
遊びの中でも十分身に付くと考えています。

その遊びの中でも、最も交渉において良いものが、
遊戯王カード
ではないでしょうか。

爆発的人気だった遊戯王カード

今の30代以上の方であれば遊戯王カードを知らない方はいないと思います。

元々は週刊少年ジャンプで連載された漫画で、カードゲームを通じて悪者相手に戦うというストーリーでした。そしてそこで描かれているカードゲームが読者から大きな反響を呼んで、キャラクターグッズの一環で商品化されたものです。
※Wikipedia情報では、2011年時点で251億枚以上を販売し、世界一販売数の多いトレーディングカードゲームとしてギネス認定されているようです

小学生当時だった私もそのブームに乗っかり、延べ数十万円を投資していたのではと思います。
※本当に親には申し訳ないと思っています。。。

新作バージョンが発売されれば、友達とコンビニに行き、当たりのカードが出たパックを分析し、「当て方」を見つける行動は多くの方がやっていたのではないでしょうか。

例えば、当たりのカード(通称、レアカード)はキラキラ光っているからこそ表面が多少ゴツゴツしているので、パックの上から指で滑らせることで、
あまり滑らないからレアカードが入っている
という当て方もその一つですね。

今考えれば、コンビニのレジの前で小学生軍団が当て方を検証し、1パック150円するものをいくつも買うという行為は、教育上あまり宜しくないですよね(笑)

というより、相当な営業妨害(コンビニにとっても、発売元のコナミさんにとっても)なので、警察に補導されてもおかしくなかったのかもしれません。

私は小学校卒業前で遊戯王カードを止めたと思いますが、現在においても相当な人気があるようですね。
おそらくカードを作る原価なんてめちゃくちゃ安いはずなので、コナミさんは相当儲かっているのではないでしょうか。

ちなみに、、、遊戯王カードの中で希少性の高いものは高値で取引されているのですが、ネットで検索する限り最高額は脅威の10億円。。。

カオスソルジャーステンレス
というカードらしく、大会優勝者限定で配布されたカードらしいですが、10億円とかもはやよく分からない状況ですね(笑)

ここまで貴重なカードは見たことも持ったこともありませんが、私がハマっていた当時でも希少性のあるカード欲しさに、多くの友人と、
カード交換
をしていました。

そしてこのカード交換こそ、交渉ごとにおける土台となったことは言うまでもありません。

ブルーアイズホワイトドラゴンが一番有名だが。。。

家が相当な裕福でない限り、小学生個人が持てるカードには限界があります。そのため、友人同士でお互いが持っているカードを披露し、お互いの利害が一致した場合に物々交換(カード交換)することはトレーディングカード経験者であれば必ず経験していることでしょう。

ただこのカード交換は中々すんなりはいきません。
なぜなら私が欲しいカードは、みんなが欲しいカードだから。

ただ、だからこそ交渉力が試されるわけです。

例えば、遊戯王カードにおいて最も有名なカードと言えば、
ブルーアイズホワイトドラゴン
ではないでしょうか。

ビジュアルもカッコいいし、攻撃力もあるし、漫画でも主役級で登場している。

誰にとっても憧れではありますが、それ故に色んなバージョンのブルーアイズホワイトドランゴンのカードが存在しているんですよね。

例えば、

  • ノーマルレア
  • スーパーレア
  • ウルトラレア

のような種類があるわけです。

名前から察することができるように、
ノーマルレア<スーパーレア<ウルトラレア
の順で希少性が高くなるわけですが、残念ながら初心者はそこまで知らない人が多い。

一方、キラキラ光るレアカードでは無くても希少性のあるカードは存在するんです。
例えば、ニードルワームというカード。
※遊戯王カードについてはほとんど記憶が無いのですが、なぜかニードルワームはパッと思い浮かんだので出させて頂きました

ニードルワームは気持ち悪いビジュアルだし、キラキラしていないので、初心者からすれば“外れ”なのですが、注目したいのがその効果。

相手のデッキの1番上からカードを5枚墓地に送ることが出来るというスペシャルな能力を秘めているわけです。

こんなカードを戦闘中で使われれば、たまったもんじゃありません。
完全に反則級のカードなわけですよ。

そして意外に初心者はニードルワームを持っていたりする。

そこに目を付けた私は、
情報をあまり持っていない人を交渉対象とすることで、このニードルワームをゲットすることが出来るのではないか
と仮説を立て、“交渉”するんです。

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池田

確か、田中はニードルワームを持っているらしいな。よし、複数枚持っているノーマルレアのブルーアイズを使ってゲットしてやる。)
ちょいちょい、田中くん。最近遊戯王カード始めたらしいけど、僕のカードを見てみるかい?
ほら、ここに有名なブルーアイズホワイトドラゴンのカードがあるけど、欲しい?

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田中くん

池田くん、凄いね!こんなレアなカード持ってるなんてさすがだね。

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池田

いやいや、そんなことないよ。でも田中くんがせっかく遊戯王カードを始めてくれて僕も嬉しいから、譲ってあげても良いよ。

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田中くん

えっ!でもそんなの悪いよ。こんなレアなカードを貰ったらお母さんに怒られちゃうよ。

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池田

確かにそうだね。そしたら田中くんのカードと何か交換しよう!田中くんのカードを見せてくれる?

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田中くん

良いけど、池田くんが喜ぶようなカードは持っていないよ。

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池田

なななっなんと、こやつ本当にニードルワームを持ってやがる。。。)確かにあまり良さそうなカードないけど、僕昆虫が好きだからこの変なニードルワーム?というカードと交換してあげても良いよ。

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田中くん

えっ、こんな普通のカードで良いの?そんなの悪いよ。

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池田

いやいや、良いんだよ。田中くんと一緒に遊戯王カードで遊べるのは僕も嬉しいからこれで今度一緒に遊ぼう。

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田中くん

うん、ありがとう!本当に池田くんは優しいんだね。

はい、ごめんなさい。。。これ95%事実なので、本当に田中くんには申し訳なく思っております。
というより、完全に情報弱者から金品を奪い取る詐欺師に他ならないので、ただただ罪悪感です。。。

おそらくここまで酷いことを皆さんはしていないと思いますが、相手が求めているものは何かを見極め、自身の手札で対抗できるものは何かを考え打診する行為は交渉に他なりません。

上記で挙げたやり取りは、言わば情報弱者(以下、情弱)を相手にしたもので世の中一般的には非難されますが、、、ただどうでしょう。
例えば人材関連ビジネスは言ってしまえば情弱相手ビジネスではないでしょうか。

今のテクノロジーを使えば、人材会社を使わずとも自社だけで優秀な候補者からの応募を獲得できることは十分可能にも関わらず、大手の媒体に載せておけば集まるというのはまさに採用担当者の情弱部分を突いたビジネスだと考えます。

ちなみに!決して人材会社を否定しているわけではないですからね。情報を自分たちで集めて整理し、情報非対称性を埋めるシステムを構築し販売することは決して悪いことではなく、むしろビジネスにおいては真っ当な事。

今の時代、本気でやればおおよそのことは理解できるし、作れるにも関わらず、それを自社でやるのは面倒だし苦手だから、それを得意とする業者に依頼するのは当たり前ですからね。

医療業界も言ってしまえば情弱ビジネスに近い部分はある(病院や薬を利用する消費者側の中で、大して調べもしない方があまりに多いため)かもしれませんが、それは決してネガティブな意味ではなく、そこに価値があるからこそビジネスが成り立つわけです。

ニードルワームの件も、田中くんにとってはゲームで勝つために必要なニードルワームというカードよりも、とにかくキラキラしていてカッコいいブルーアイズホワイトドラゴンの方が良いと思っていれば、決してNGな交渉ではないでしょう。
※ただ私は完全に“騙している”という自負があり、ニードルワームの希少性を伝えずに交渉したのは完全にNGですね(笑)

相手を騙す交渉は許されるべきではありませんが、フェアな交渉の場数は遊戯王カードを通じてたくさん経験したと自負しております。

  • 相手が何を求めているのか
  • 相手が発していることは全て本心なのか、また本心じゃなければどのような質問をすれば相手の本心を引っ張り出せるのか
  • 自分が欲しいカードを相手から得るために自分のカードと等価なカード条件は何か

毎日のようにこのようなことを繰り返していたので、相当な金額を費やしたことは反省している一方、この経験が無かったら今以上に交渉が下手になっていたことでしょう。

長々となりましたが、カードゲームに熱中している子供を叱り続けているそこのお母さん!決して、
カードゲーム=悪
ではないので、こういうメリットがあるということを是非知って頂ければと思います。
(どんな締めやめん!という突っ込みはお控え下さい。。。(笑))

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