大手企業より200%ベンチャーを薦める! ~給与に関して最も不幸なこととは!?~

大手企業より200%ベンチャーを薦める!
~給与に関して最も不幸なこととは!?~

こんにちは!
採用担当の池田です。

中途面接で転職理由はマストで聞いているのですが、
現職のことを悪く言わないように意識し過ぎて不自然になっている
ことがちょくちょくあるのでお伝えさせて下さい。

転職理由ってネガティブな要素は少なからず入っていますよね。現職に大満足していたら基本的に転職する理由はないわけです。

天下のGoogleさんとかは、
居心地が良過ぎることに危機感を覚えて転職した
という謎の理由もあるらしいのですが、こんなことはほぼないでしょう。

そして巷にあふれる転職成功本にマストで書かれている項目の1つに、
転職理由を聞かれた際に、現職を悪く伝えることは駄目
ということは広く知れ渡っていますよね。ただそれをあまりに受け止め過ぎて、ロジックが破綻している方がちらほらいるんです。

この前お会いした方は、
現職に特に不満は無いけど、環境を変えてチャレンジしたい
という抽象的な理由だったので色々掘り下げたんです。

例えば、
現職だとチャレンジできない環境なんでしょうか?
と聞くと、
いやいや、現職は本当に良い会社で、若手にも裁量を与えて任せますし、手を挙げれば誰だってチャンスが転がっている。しかも役員とも近い距離で仕事が出来るため、新規の提案も出来る環境ですので、そんなことはありません。
との回答が。

そこで、
現職でチャレンジできる環境であれば、そのまま残ったほうが良いのでは?
と聞くと、
それもすごく考えました。が、やはり環境を変えてチャレンジしたいという想いが勝ったので転職を考えています。
と回答されたので、なぜ環境を変えたいのかと聞くと、
新鮮な気持ちでまた0から挑戦できる環境に身を置きたい
というイマイチ分からない回答が。。。

感覚的には分からなくもないのですが、転職理由がはっきりしないと基本的にオファーは出しにくいんですよね。
候補者の方が望む環境を弊社で用意できるのかが分からないですし、働いていれば何かしら不満や不平は出てくるので、それを聞くことでその人の価値観も知りたい。

ただそこを一切言わないと、結局良く分からない人となりかねないので、悪く伝える必要はないですが、過度に現職を守る感じで伝えると、それはそれでNGだと考えています。
その辺りのさじ加減はぜひ調整してみて下さい。

あっ!ちなみに現職をボロクソに伝える人もたまにいますが、間違いなく印象は悪いです(笑)急に語気を強めてめちゃくちゃ語る人がいますが、いくら現職企業が100%悪くても、印象としてはあまり良く思われませんね。

さて、今回は昔から良くある議論について言及したいと思います。

大手vsベンチャーはどっちが良いのか

本来、私はこういう不毛な議論は大嫌いです。

賃貸vs持ち家
と同じように、どちらもメリット・デメリットあるのと、個々の事情で変わるので、大手やベンチャーと一括りにして議論すること自体、価値はありません。

よってこのテーマでいくら良い内容に仕上がったと自負しても、猛烈な反対意見があることは重々承知です。
※弊社ではブログをリリースする前に、レビュワーが複数名おり、その審査を通過しないとリリース出来ないのですが、その方達が非常に厳しいのです(笑)

ただ、友人には大手企業に勤めている方が多く、様々な話を聞いて毎回思うことは、
うーん、負けないなー
という感覚(笑)。

別に自分が凄いビジネスパーソンという意味ではないですよ!そんな自惚れているわけでは無くて、そもそも”勝とう”としている方が少ない印象。

ここで言う“勝つ”というのは、

  • 仕事で成果を上げる
  • 自分のやりたいことを実現したい
  • 早く成長したい

という意味です。

そのため今回は、

  • 新卒の方で、大手とベンチャーで悩んでいる方
  • 現在大企業に勤めており、ベンチャーでやりたいことがあるが一歩踏み出せない方
  • 大手とベンチャーで分けていること自体が間違っていると思う方(笑)

などの方に向けて、いくつか大手企業に所属することのデメリットをお伝えさせて下さい。

ちなみに私の少ない経験や狭い交友関係の中で感じたことですので、大いに反対意見、ウェルカムです(笑)

①自分が考え、意見し、判断する場面がない

私の1社目が政府系の金融機関だったのですが、
打ち合わせ
というのをしたことが無かったんですよね。

課のメンバーで定例会のようなものはあったのですが、
何かを決めるために、お互いの意見をぶつけて議論し、決める
という意味での打ち合わせは記憶の限り1回もしたことがないです。

そのため2社目の超弱小ベンチャーに転職した当初に、
どうする?
と意見を求められたときは、非常に新鮮だったんです。

これは、“政府系”や“金融”という特殊な企業だったからこその話かもしれないのですが、友人の話を聞いていても、そこまで大差は感じないんですよね。

どうしても大企業だと、現場に権限が委ねられていないので、意見を伝えてもそれが仮に実行されるまでに数か月掛かるケースがある。

また意見を聞き入れて議論してくれる土俵に上げてくれる環境ならまだ良いんです。

そもそも何か意見を伝えて、改善したり新しいことをするときって、普通は直属の上司に伝えますよね?
ただ直属の上司に権限が無いので、
課長→次長→部長→担当役員
みたいな階段を1個1個登らなければいけないので、単純に面倒。

しかも直属の上司の方は、その上の上司に伝えることに対して消極的なことが多いので、そもそも協力的じゃない。

それ故に、良く分からない反対理由を直属の上司から言われ続け、いつの間にか自分の意見が消されてしまう。

この状況が続けば、誰だって意見を伝えたりすることを諦めてしまいますよね。

一方、このような状況を見て一部の優秀な人は、
不満や意見があるなら、直接権限がある役員に直談判すれば良い
というアドバイスをしていることがありますが、現実的には難しいですよね。

直属の上司を飛ばして、いきなり役員に直談判することは、直属の上司からすると面白くないわけで、後々怒られますよね。

ただ本人としては至極真っ当で合理的なことをやっているつもりなので、なぜ怒られるのかが分からない。

また周囲からも
ちょっと変わった奴
と思われて視線が冷たくなることもあるので、このような状況を経験すると、
こんなしょうもない会社にいるぐらいなら、転職する
となってしまい、会社を良くしようという気概を持った優秀な社員が離職してしまうんです。

その結果、残った社員は事なかれ主義のイエスマンしか残らない負の循環になってしまうのです。

新卒で入った会社がビジネスの基礎になってしまうことが多いので、最初にこのような環境に慣れてしまうとちょっと大変ですね。

大学時代のサークルやアルバイトの時の方がよっぽどバリュー出していたような人が丸くなってしまう環境は恐ろしいものです。

②年収の感覚がない

こちらも私自身の経験ですが、自分の年収について考えたことが無かったんですよね。

なぜなら年齢によって給与テーブルが決まっており、30歳ぐらいでいくら、課長になるといくら、というのが分かっていたからこそ、そもそも若い時の年収は気にしない。

この感覚分かります?

  • 三井物産に入社したら、1,500万円という年収は確実なんです。
  • キーエンスに入社したら、新卒3年目で大台に乗るんです。
  • 日本商業開発に入社したら、新卒5年目まで毎年100万アップするのが決まっているんです。

現在中途の面接をしていても、大企業の方ほど自分の年収についてしっかり知っている方は少ない印象です。

で、これの何が問題かというと、自分の成果に対する責任を持っていないことなんです。
本来年収は、成果への対価として支払われるべきものなのに、

  • 入社した会社
  • 年齢
  • 上司の主観

というもので決まってしまうこと慣れてしまうことが宜しくない。

もちろん年収が高い企業に入社できたということが1つの能力という見方も出来ますが、合理的ではない仕組みはいつか滅びます。

そのいつかが現役中でないことを祈りながら仕事をするのか、それとも合理的な仕組みの中で着実にスキルを磨く方が良いのかは、あなたの価値観です。

③無駄なストレスが溜まる

ストレスとは脳が不快を感じ取った時と言われています。

そしてこれは完全に主観ですが、ストレスって
自分の思い通りにならないとき、なりそうにないとき
に強く感じる時が多いと思うんですよね。

そしてその中でも最上級なストレスとは、
自分ではどうにもできないとき
だと考えています。

例えばITエンジニアの方は日々バグと戦っているので間違いなくストレスの一因にはなると思います。でもそんなことよりも辛いのは、
サーバーの準備をしてほしいとインフラチームに伝えたのに、社内稟議が全然下りずに途方もなく待たされること
ではないでしょうか。

エンジニアの方が設計や開発等の主業務で躓いたり、上手くいかないことがあってもそれは良い意味でのストレスですし、それを乗り越えれば自信や達成感に繋がるので本人にとっても十分耐えられるし、耐えられない方は早々に辞めていくのでしょう。

でもエンジニア“以外”の仕事で足を引っ張られたりする場合は、単純に何もできない状態で全く無意味で無駄なことだからこそストレスフル。

そしてこのような状況は大企業では日常茶飯事です。

  • 組織が縦割りだからこそ、コミュニケーションコストが高騰
  • 権限が現場に降りていないからこそ、ひたすら待ち
  • ステークホルダーがあまりに多過ぎるからこそ、正しいことであってもそれが実現できない

もちろん、組織で働く以上は全て自分の思い通りには出来ないのですが、大企業の場合はそれが主になってしまう。

本来お客様の要望に応えるために何をすべきか、どうすべきかを考えることに集中すべきなのに、それ以外の調整が主になってしまうことで、そもそも成果が上がりにくいし、
社内調整力
という意味不明なスキルだけが身に付いてしまうのが不幸だと考えています。

そりゃーメンタルやられますよね。。。

給与を貰い過ぎているという最も不幸な感覚

一般的に大企業は年功序列の報酬体系、ベンチャーは成果に基づいた報酬体系になっている傾向があると思いますが、
給与を貰い過ぎている
という感覚になってしまうと、非常に可哀そうだなと思っています。

そもそもエリート思考の高い方は、客観的に見て明らかに給与が高いと判断されてもそのこと自体に気付かないことがあると思うのですが、それは幸せなことかなと(笑)

ただ、どうも自分の仕事の成果に対して給与が高いと気づいてしまった方は、気づいたことに関しては良いことだとは思うものの、そこから中々動くことが出来ないので、ある意味最も不幸なことだなと思っています。

今の年収から数百万円下がる
という現実を受け入れることが出来る方はあまりいない印象です。

おそらく、年収そのものが下がることに対する拒絶もありますが、それ以上に自分の価値が下がってしまうように見えるということに対する拒絶なのかなと。

過去に面接した方でも自ら、
私は年収が高過ぎると思っております。そのため中々マッチする企業が見つかっておりません。
と正直に伝えてくれた方がいたんですよね。

自分の市場価値に気付けたことは素晴らしいなと思ったものの、話していくうちに可哀そうになってしまったんですよね。。。

そして確かに私レベルから見ても今の年収は非常に高く、おそらく現年収から300万下がった金額がちょうどではないかなと思ってしまうほどでした。

大企業の方は年収が下がる経験を過去にしたことが無い場合がほとんどなので、基本的には受け入れられないですよね。

ちなみに私は1社目から2社目に行くとき、そもそも自分の年収の金額を把握していなかったのもありますが、
最低限生活できるぐらいの金額があれば
と伝えて、本当にその通りの年収になりました(笑)

年収を下げたという感覚が無かっただけ幸せなのかもしれませんが、やりたいと思ったときは年収を無視してでも挑戦する価値はあるのかなと思っています。

もちろん大企業であっても本当に高い実績を上げている方もいますし、ベンチャーだからといって社会人として成立していないダメな方もたくさんいらっしゃいます。

とは言え、数十年前から繰り広げられていた議論だったことや、採用に関わる中で同じような悩みを抱えている方は多い印象なので、私の見解を伝えさせて頂きました。

最後に、本音ベースの私の意見を2つお伝えして、締め括りとさせて頂きます。

大企業orベンチャーで迷っている時点で、絶対に大企業に行くべき。

起業を経験している方、何も整っていないベンチャーで経験した人達のスキルやマインドセットは、大企業の方の全てを凌駕するほどのレベルで、それは単純に年収では比較できない。

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