大学院生の就活は不利なのか?

大学院生の就活は不利なのか?

こんにちは!
採用担当の池田です。

突然ですがAbemaTVで放送している、堀江貴文さんの東大合格プロジェクトの番組って知っていますか???
東大合格番組って過去にも数多くあったと思いますが、堀江さんだと少し期待しちゃっているんですよね(笑)頭の良い人って抑えるポイントを掴んでいると思うので、無駄がないというか効率的というか。。。

私は今振り返っても、自分の大学受験は相当効率が悪かったと後悔しています。とにかく机に向かうことが重要だと考えていたので、寝不足でも、集中力が切れていても、とにかく机にだけは向かっておりました。机に向かっている時間だけだと、全国でもトップクラスだったと自負しております(笑)

また各科目の対策も基本的にすべて我流で、自分のやり方が絶対に正しいと信じていた典型的ダメ受験生でした。合格まで見据えての逆算したやり方ではなく、ただ目の前のテスト結果を見て、
「物理が悪かったから物理に注力だ!」みたいな感じだったので、戦略もへったくれもありません。

今振り返れば、病院に行けば何かしら病名を付けてくれるほど追い詰められていたような気はしますね(笑)

でも今って色々な受験勉強のやり方や各科目の対策がネットに溢れているので羨ましいなと思います。もちろん、
今私が高校生に戻ったら多くの情報を参考にできるから東大も楽勝でしょ
みたいには思っておらず、結局頭の悪さ以上に精神力のなさが原因なので、私は私のままでしょう(笑)
今後大学受験を控える方の中で、もし私のように精神的にタフではないなと思う方は、まず全体の戦略を練って、自分に合う方法を見つけることをお勧めします。

ちなみに余談ですが、私が人生で一番緊張したのはセンター試験で、今でも鮮明にその当時の様子は覚えています。

私の名字は「いけだ」なので「あ行」になるのですが、センター試験の会場ってあいうえお順で並べられますよね。(会場によって異なるかもしれません)基本的に大きい会場から埋められていくと思うのですが、そうすると「あ行」ってデフォルトで大きい会場に案内されるわけです。(多分名字が後ろの人は小さな会場になることが多いはず)そのため私は300人の会場だったのですが、300人が一斉にページをめくる音とか鉛筆の音とかを聞きながらやるのは正直不利だと思っていて、点数に換算すると5教科7科目でトータル30点ぐらい変わってくると今でも恨んでいます(笑)ただただ周りが気になって集中できやしなかったですし、隣に座っていた女性の鼻をすする音とか本当に止めてほしかったですもん。。。

また近隣の高校と一緒だったので、同じ中学出身の友人が同じ会場に何人もいたのですが、休み時間の度に私のデスクのところに来て、
あの問題って①だよな???
みたいな感じで聞きに来るのとか本当に勘弁でした(笑)

頼むから一人にしてくれと。。。終わった科目のことなんか忘れて次の科目に集中したいんだと。。。というか、あの問題の答え①だったのか。。。間違えたのか。。。終わった。。。

みたいな心境が2日間丸々続くのは本当に地獄でした。

まあこんなプレッシャーに弱い私なので、センター試験は案の定失敗してしまいました(笑)
失敗というかそもそも実力が無かったのでダメでしたね。。。。

ともかく受験生の皆さんはお疲れ様でした!2次試験の結果がそろそろ出ると思うので、幸運を祈っております。

さて今回は大学院の方に関する就活についてお伝えします。

大学院生の就活って不利なの???

早速ですが、大学院の方の就活って不利なんですかね???(笑)

正直私が聞きたいというのが本音です。

弊社は理系中心の会社のため、修士や博士の方を非常に求めています。(もちろん文系の方もウェルカムです!)そのため大学院の方達の就活が不利という記事を見かけると、「本当かなぁ?」といつも首をかしげるんですよね。

また私は学部卒だったのですが、院に進学した友人は皆さん不利に感じたことはない様子でした。というより、感覚にはなりますが院に進学した友人の方がむしろ本人が望む企業に入社している気はしています。

そもそも“不利”というワードの定義が曖昧なのもありますが、おそらく記事で見かける“不利”の意味するところは、

学部生と比較して、大学院生は企業から欲しがられていない

ということを指しているのだと思います。

最初にも伝えたように弊社に関していえば全くそんなことはないのですが、もし他の企業がそう思っているのだとすれば、大学の在り方や企業の育成への考え方に原因があると思っています。

まずそもそも論ですが、日本の大学ではあまり勉強しない風土が横行しており、もっと言えばサークルやアルバイトに精を出すことの方が大学生らしいみたいな感じもありますよね。
またそれによって大学教授の方も授業への工夫が見られず、形式的な内容になってしまい悪循環になっているのは言うまでもありません。

そうなっている現状が前提で考えると、企業側からすれば、
学生にそもそも勉強なんて求めていないから、それよりコミュニケーション力を重視しよう
となっているのではないでしょうか。

また入社後は“ジョブローテーション”という名の下で、様々な部署を広く浅く経験させて企業戦士になっていくのですが、結局大学や大学院で学んできたことが活かせる部署に入れる保証もなく、仮にその部署にアサインされても、数年おきに様々な部署へ異動になってしまうので、結局学んできた学問は意味を成さなくなっています。

つまり、新卒で採用するなら若くてコミュ力ある方の方が良いと思われてしまった結果、大学院生に対しての需要が少ないという感じでしょうか。

ツラツラと書きましたが、ここまでは多くの方が同じように思っていることなので真新しさはないですよね(笑)
はい、大変失礼しました。次章から少し毒付いていきます(笑)

ガクチカって聞いて意味ある???

突然ですが、企業で働く採用担当者の皆様、特に大企業で働く採用担当者にお聞きしたいのですが、ガクチカ(学業以外)って聞いて意味あります??(笑)

ガクチカとは、就活生の中では通用するワードだと思いますが、
学生時代に力を入れたことは何ですか
という超ウルトラ頻出質問の短縮版を指しております。

まず間違いなくどの企業に行っても聞かれますよね。

ガクチカを制する者は、就活を制す
と言っても過言ではないでしょう。

でも、私は採用担当者としてあまりこの質問好きじゃないんですよね。
というより、この質問の回答が学業であれば興味津々でその後聞きますが、サークルやアルバイトだとそこまで興味湧かないんです(笑)

だって、いくらでもウソがつけるから。

私は自慢ではないですが、前職で多くの就活生のガクチカを聞いてきたので、特技としては、全方位のガクチカをでっち上げることには自信持っています(笑)

  • 海外留学で日本人が誰もいない中、いろいろ工夫して、最終的にお別れ会を開いてもらえるほど別れを惜しまれた話
  • サークルで新入生の入部者数が悪かったので、いろいろ工夫して翌年には20名の入部があった話
  • 塾のアルバイトで成績が上がらない中学生に対して、いろいろ工夫して見事第一志望に受かった話
  • ボランティアのリーダーとして、やる気のなかったメンバーにいろいろ工夫して、最終的にはモチベーションが上がって、ボランティアに興味がある友人を連れてきてくれた話
  • 部活動で最初はレギュラーじゃなかったが、いろいろ工夫して最終的にはレギュラーとして2部昇格に貢献した話

もしガクチカのネタに困っている方がいたら、どうぞご相談ください。あなたの性格に合ったガクチカを作成し提供可能です(笑)

はい、ごめんなさい。ふざけ過ぎましたね。就活生を馬鹿にしようとする意図は一切ございませんが、もし心証を悪くされた方がいたら本当に申し訳ございません。
ただここで言いたいのは、ガクチカは正直客観的にはどこまで本当かがわからないということ。

特に今は様々なタイプのガクチカを無料で閲覧できるので(エントリーシートを無料公開しているサイトは多々あります)、自分に近しい経験を参考にして模倣することは可能ですよね。

そのため相手が何を求めているかを察する力が長けている方は、いくらでも自身のエピソードにテコ入れして話を膨らませることができるんです。

ちなみにお笑い芸人さんが就活やったらめちゃくちゃ成功すると思います。
だって日常の些細な話を、相手が興味を持ってくれるように話を構成し、しっかりオチまでつけて笑わせてくれる能力があれば、面接なんて容易でしょう。

ただこれらのカラクリは就活生側も気付いています。だからこそ就活エリートと呼ばれる人種が生まれ、学業よりも就活に費やしてしまうのではないでしょうか。

学業こそ、人となりが分かる質問

弊社では学業をしっかり聞く面接を設けています。こんなこと言うと弊社を避ける方もいるかもしれませんが、別にどんな分野でも良いんです。文系領域でも良いですし、自分の専攻じゃなくても全然良いんです。自分が興味を持った分野であれば何でもOKです。

学業を聞くことで、その人の深さというか考え方が分かると思うんですよね。

ちなみに、、、前章でガクチカについて毒付きましたが、企業の方もガクチカそのものを聞いて判断しようとしているわけでは無いと思います。最も手っ取り早く広い質問であるガクチカを聞くことで、話し方や論理的思考力、表情や振る舞い等を総合的に理解しているだけというのはもちろん分かっています。

ただ、とは言え過去の経験だけを元に、その人を判断しがちな方があまりに多く見られるので、それは浅はかではないかと伝えたいんですよね。

例えば過去の経験で、何かを諦めた経験があったとします。そうすると、
この学生は1度諦めた経験があるから、入社しても逃げ出してしまう可能性がありそう
と判断しちゃう方って多いと思うんですよね。

もちろんこの判断はごく自然だとは思うものの、その1点だけの事象でその人を判断して良いの?って思っちゃうんですよね。

ちなみにこのような判断を安易にしてしまう人を、
原体験信者
と私は皮肉って呼んでいます(笑)

今の“自分”は紛れもなく過去の体験に基づいて形成されているのは事実ですが、別に過去は過去じゃんかと。
過去、何かマイナスな経験をしたら未来はないのかと。

そんな考えを私は持っているので、ガクチカそのものをメインに聞く面接には若干否定的なんです。

少し話が逸れちゃいましたが、ガクチカが絶対に悪いわけではないですが、それ以上に学業のほうがその人を理解する要素が多く詰まっていると思うんですよね。

  • なぜその学問分野に興味を持ったのか
  • どのように学んだのか
  • それを学んだことで何を思ったか
  • それに似た分野で〇〇があるが、それについてはどう考えるか

などなど、サークルやアルバイト等の課外活動ではウソはつけても、学業面ではウソがつけない質問が多いので、その人の考え方そのものを問うことが出来ると考えています。こちらの方がよっぽど本質的ではないでしょうか。

大学院生にとって今の就活システムは圧倒的に不利

ちなみにですが、私はサークルやアルバイトといった活動を馬鹿にしているわけでは一切ございません。
私自身も学生時代の塾のアルバイトがあったからこそ、今の仕事に繋がっている部分があると思いますし、これって学業だけやっていたら分からない部分だったと思います。

ただ就活という場において、あまりに学業が無下にされているのが良くないと思っているんです。

だって大学院生に、「学業“以外”で頑張ったことありますか?」という質問をすること自体不毛じゃないですか?でも現実的には企業側が学業以外の経験を求めることって多いんですよね。

そもそも論ですが、今の就活システムは大学院生にとっては圧倒的不利になっているのは間違いありません。特に修士の方は、修士に入った2か月後の6月からインターンシップが始まるので、研究どころではありません。
でも大手に行きたければインターンに行かないと不利になるという情報が流れているので、せっかく研究をしたくても、就活のために、不毛なエントリーシート作成やインターンのための説明会に行かなくてはいけません。

いっそのこと、インターンって廃止したらダメですかね?大学院生の研究を妨害しているという観点で言えば、国益損失にも繋がりかねないと言っても過言ではないと本気で思っています。

とはいえ、そんなこと言っても現行のシステムは変わらないので、日本の理系人材喪失を憂うより、現実に対応した方法を考えなければいけません。

大学院生がすべき準備

これは学部生との比較になりますが、大前提として大学院生は時間が足りません。就活にかけられる時間が圧倒的に少ないのは紛れもない事実でしょう。

つまり認識すべきは、少ない時間でいかに効率的に情報を集めて、就活を理解するか、になります。

そこですべきことは下記になると思います。

①今の就活を理解している就活経験者を捕まえる

分からないなら、聞くことが一番です。就活ってやる前は全く想像もつかないと思いますが、終わってしまえばみんなが就活専門家と自称できるほどそこまで複雑なものではございません。

就活は十人十色なので、考え方が偏った先輩を捕まえてしまうのは危険ですが、大枠の全体像を掴むためにはしっかり就活を遂行した方であればある意味誰でも良いです。大学院生の強みの一つに、高校や学部時代の同期が既に社会人となっていることだと思い、ぶっちゃけた話も聞きやすいのではないでしょうか。

とにかく分からないことは積極的に質問すると同時に、随時連絡が取り合える方が1人でもいると心強いので、まず身の回りにそのような方がいないかを確認しましょう。

就活のアドバイスをしたがる方は思っている以上に多いですよ。

②早期にオファー型採用媒体に登録する

企業からスカウトを受け取ることが出来る媒体があるのはご存知ですか?私の時代は無かったツールですが、徐々に就活生に浸透していますよね。
自分から企業を探すとなると色々面倒だと思いますが、企業があなたの経歴を見て説明会に呼んでいるので、気持ち的にも行きやすいのではないでしょうか。
(詳細プロフィールを読んでスカウトメールを送っている方もいますし、学歴だけ見ている方もいますし、適当に送っている方もいるので、一概には“あなた”目当てで送っているとは言えませんが、少なくとも弊社はちゃんとプロフィールを読んでスカウトしておりますよ(笑))

結局、就活って百聞は一見に如かずなので、場数を踏むことが重要です。自分で探していく手間がかからないので、まずは登録してみましょう。代表的なのは下記になります。

  1. アカリク(媒体&スカウトの両軸です)
    https://acaric.jp/
  2. LabBase
    https://labbase.jp/
  3. オファーボックス
    http://offerbox.jp/
  4. キミスカ
    https://kimisuka.com/

③推薦応募があるかを確認しておく

大学または研究室によりけりですが、大学院生の場合は推薦枠があります。これは企業から特定の大学や研究室にいる方だけを対象に推薦枠を設けているものです。
ただ推薦と言っても大学内で選考があるケースもありますし、仮に推薦枠で応募できても、必ず受かるか否かはわかりません。
ただ自分で探して応募する一般応募よりも、内定を得やすいのは事実ですし、面接1回だけで終了することもあるので、大学院生にとってコスパは良いのではないでしょうか。

大学院生と話していると、意外に自分の大学や研究室の推薦枠を知らないケースが多いので、早急に大学や研究室の先生に確認しましょう。

ちなみにデメリットとして推薦枠で合格すると辞退できないとありますが、法律上はそんなことないのでご安心を(笑)皆さんには職業選択の自由が保証されておりますので。ただ教授の方や大学から怒られたり、後輩に迷惑が掛かってしまうので、万が一悩んだ場合はしっかり周りに相談することをお勧めします。

④研究室の先生と就活スタンスについてきちんと話しておく

残念ながら大学の先生は就活について知らない、または理解がない方が多いのが現状なので、いざ就活が始まっても、
うちの研究室のコアタイムはしっかり守れ
就活なんてくだらないものやってないで、研究をしっかりやれ
と怒られるケースも多々あります。

実際にはそれを振り切って就活することは可能でしょうが、ただでさえ精神的に辛い状況に追い込まれる就活中に、余計な悩みの種が増えることは避けたいですし、面接シーズンに論文発表が重なるとそもそも卒業に影響が出てくるかもしれません。

就活が本格化する前に研究室の先生とは就活スタンスについてしっかりお話しすることをお勧めします。

⑤研究はしっかり取り組む

当たり前のことですが、ここが崩れるとそもそも本末転倒です。最近だと学部時代の就活が上手くいかずに仕方なく大学院へ逃げるように進学する方もいますが、学部時代に比べて間違いなく学業について聞かれる割合は増えます。にも関わらず修士に進学した直後から夏のインターンの準備に励み、早期選考で様々な企業を受けて場慣れして~みたいな学部生のような就活をしても、学部時代より苦しい立場になりかねません。
研究がブレたら致命的ですので、ここは必ず押さえて下さい!

大学院生の就活は物理的に不利になる部分はあるものの、弊社はもちろん、その他企業でも研究に熱心に取り組んでいる方の需要は多いと感じています。
とはいえ、就活を知らないばかりに適当な企業に就職をして、せっかく勉強してきた分野を活かせない方も多くいるので、ぜひ大切な進路を無下にすることなく、効率的に就活に取り組みましょう。

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