エンジニアに文系・理系は関係ない

エンジニアに文系・理系は関係ない

こんにちは!
採用担当の池田です。

先週土曜日に中途採用イベントに参加したのですが、「残念だなー」と思ったことが1つありました。

それは、
研修が充実している企業を選んでいます
という企業選びのポイントに関する質問の回答。

新卒なら分かりますが、30歳超えた良い大人が、会社に依存するような発言はダメでしょーと毎回思うんですよね。

そもそも社会人のスキルって、実際の仕事でしか伸びないと思うんですよね。研修で最低限のインプットは出来るかもしれませんが、今の時代は書籍やWEBで十分に勉強出来ますし、社外の勉強会もかなり活発に実施されています。

にも関わらず、会社で用意されている研修を重要視している姿勢は、私はいかがなものかなと思っています。

ちなみに新卒でも優秀な方ほど、研修の“け”の字も面接では出しませんし、研修が重要だとは思っていないのではないでしょうか。面白い仕事とスキルのある社員がいれば、それで十分なのでしょう。

少々愚痴っぽくなってしまいましたが、今回は新卒の方によく質問される内容についてお伝えしたいと思います。

そもそも文理の違いってある?

弊社には文系の方も会社説明会にお越し頂いているのですが、実際のプロジェクトや技術要素をお伝えすると、
「文系では難しいでしょうか?」
との質問が多いんですよね。

確かに、IT業界は、理系じゃないと難しいとのイメージってありますよね。特に技術職(ITエンジニア)であれば、文系はそもそも受けることすら出来ないと思っている方も多いことでしょう。

そこで1点ご質問したいことが、そもそも文理の違いって何でしょうか?

私が高校の文理選択時に思っていた答えが、
数学が出来るか否か
でしたが、皆さんはいかがでしょう?

というのも、私自身は高2に進学する際に文理選択があったのですが、担任の先生は、
数学ができるやつが理系、そうじゃないやつは文系
と堂々と言っていたためです(笑)

私は周りと比較して数学ができた方だったらしく(あくまで高1の数学レベルなので、今考えると全く持って適当ですね(笑))、自分の進路もいつの間にか決まっていたのを鮮明に覚えています。

また余談ですが、男は理系で女は文系という謎の考えが私の高校では蔓延していたので、私自身も深く考えることなく理系に決めたのを鮮明に覚えています。

改めてになりますが、文理の本質的違いって何だと思いますか?

あの人は理系っぽい
とかたまに聞くフレーズですが、論理的であることが理系で、感覚的であることが文系でしょうか?

私の考えになりますが、そもそも文理の違いって本質的には存在しないと思っています。
というより、頭の良い専門家の方からすると存在するのかもしれませんが、今の時代の大学選びや大学の学部の成り立ちを踏まえると、明確な境界線がなくなっているのではないかなと考えています。

その理由をいくつか挙げさせて頂きます。

  1. 文理選択基準の曖昧さ
    上述した私の経験のように、そもそも文理選択自体、適当に選んでいることの方が多いのではないでしょうか。つまり誰でも理系に進学できるんです。
  2. 理系の学部を受ける際の受験科目
    理系でも数学を必要としない大学ってたくさんあるんですよね。何と医学部でも数学無しで受けられる大学すらあるんです!そのため、理系=数学出来る、は一概には言えません。
    ちなみに下記が理系であっても受験科目に数学が無い大学・学部一覧になります。

    学部系統 大学
    帝京
    日本(松戸歯)、明海、東京歯科、神奈川歯科、鶴見、愛知学院など
    城西、千葉科学、帝京平成、愛知学院、金城学院、名城、同志社女子、大阪大谷、摂南、神戸学院、神戸薬科、姫路獨協、兵庫医療、武庫川女子など
    看護 埼玉医、西武文理、淑徳、北里、共立女子、杏林、慶應、順天堂、上智、聖路加国際、創価、帝京、東海、東京医科、東京女子医科、武蔵野、関東学院、愛知医科、椙山女学園、摂南など
    城西、北里、東海、東邦、日本女子、神奈川など
    埼玉工業、芝浦工業、千葉工業、拓殖、玉川、日本、愛知工科、愛知工業、名城、大阪産業、近畿、摂南、甲南など
    玉川、東京農業、明治、名城、龍谷、近畿など

    ※週刊朝日より抜粋(2年前の記事のため、現在の入試科目と異なる可能性がある旨、ご了承下さい)

  3. 数学は一定レベルまでは暗記でカバー可能
    反論があること前提ですが、数学は一定以上の学力(ここで言う学力は、試験の点数の高さを指します)までは暗記で十分対応できると思っています。
    例えば私の出身大学の筑波大学レベルであれば暗記数学で十分いけます。

    受験期の私は、応用力が全くないと半ば諦めていたので、チャート式数学と4STEPを片っ端から解きまくり、答えを暗記していました。
    そのおかげで解いたことのない問題は全く分からないという応用力や論理的思考力が一切ない人間になってしまいましたが(笑)

今は独学でも学べる時代

上記から、理系の大学や学部に所属していても、数学ができなかったり、論理的思考力が欠けていることも十分にあり得るので、理系や文系と言った名ばかりの“肩書”は一切意味を成しません。

そのため、私自身の考えとして、文理は一切関係なく、誰でもITエンジニアになれると思っています。その証拠に弊社では学部文系の方も新卒で採用していますので、興味のある方はぜひご応募頂ければと思います。

ただ弊社では学部文系の方でも採用する上で重要視しているポイントがあります。それは、
ご自身でエンジニアの勉強をしているか否か
になります。

弊社は新卒時にエンジニアとしてのスキルは一切問いません。ただ、今の時代はスマホやPCさえあれば、誰でもどこでも勉強できますよね。しかも無料で学習できるアプリも多種あるので、本当に恵まれている時代だと思います。

  • エンジニアの仕事は何かを書籍やWEBで調べている人
  • インターンやOBOG訪問でエンジニアのリアルな話を聞いている人
  • プログラミング言語を実際に触っている人

にも関わらず、「全く調べてないし勉強していないけど、今後ITスキルは必要そうだし、手に職を付けたいからITエンジニアになりたい」という方は残念ながらお断りしています。
というのも、入社後にリアルなエンジニアの仕事にギャップを感じてしまうと、その方にとっても非常に損となる可能性があるためです。

研修に頼る危険性

冒頭で話した内容の延長になりますが、新卒の方で「研修がしっかりしているか否かを企業選びのポイントで重視している」という方がいますが、冒頭でも触れたように研修を目当てにしているようでは良いエンジニアになるのは難しいと思います。

もちろん、弊社でも入社後にプログラミング研修を用意しておりますし、階層別の研修やスキルアップ支援は年々強化しています。キャリア支援には金銭的に惜しまない会社ですので、その点はご安心下さい。

ただ、研修はあくまで“きっかけ”に過ぎないと思っていて、スキルを抜本的に押し上げるものにはなり得ません。

  • 研修を通じて、自分に足りないスキルを知る
  • 研修を通じて、どの方向性を伸ばすべきかを知る
  • 研修を通じて、モチベーションを上げる

弊社は残業が少なく有給取得率も高いですし、有給とは別に年間5日間休みを付与したりと生産性にこだわっているが故に労働時間そのものは少なく抑えております。ただそれを勘違いして、空いた時間に自己研鑽を積むことが出来ない方は、弊社で活躍するのは難しいでしょう。

実際に文系で入社している方も、分からない点は積極的に先輩社員に聞いたり、自宅でもアプリを作ってみたりと、努力を努力と思わず、楽しみながら行動に移すことが出来ていることで、同世代のエンジニアと比べても頭一つ抜けている成長ぶりを遂げています。

つまり、
没頭に勝る努力なし
というやつですね。

手厚い研修を謳って、「未経験でも安心!」みたいな企業が多数ありますが、そのような会社に入っても、結局ロースキル案件に振り回される可能性大ですよ。

世の中で一流と言われる企業で「未経験でも全然OK」と謳っている企業なんてないですよね?

エンジニアにとって重要なことは、技術が好きかどうか、また勉強することが苦ではない姿勢だと思うので、文理区分という狭い考えに固執することなく、迷っている方はまずプログラミングに触れてみましょう。

その中で素直に楽しいと思うことができれば、きっとあなたに向いている可能性が高いと思いますよ。

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