「IoTの活用方法」ついて「QCD」から考える

「IoTの活用」方法とは

皆さま、こんにちは!!コアコンセプト・テクノロジーでセールスをしておりますwackyです。本日は私が日々営業でお会いするお客様からご相談いただいた「IoTの活用方法」についてご紹介していきたいと思います。

IoTで悩まれているお客様は2つに分かれる

IoTの導入を検討されているお客様は大きく二つに分けられます。
①会社からIoTの導入を指示されており調査からIoT導入を検討されているお客様
②IoTを活用することで現在抱えている課題を解決できると考えられているお客様

お客様の多くは①のお客様になります。そのため初回のお打ち合わせでは、「IoTで何ができるか」や「IoTの活用事例」などをご紹介することが多いです。①のお客様に関してはこのような紹介を行うことで、現場で起きている問題や課題に対してIoTを活用することでどのように問題や課題が解決できるかのイメージを膨らませていただきます。

②のお客様については、課題をお聞きして類似した事例の紹介から、その場で提案できることをお話しさせていただきます。また②のお客様の多くは二回目以降のお打合せで実際に工程を見学させていただき、各種設備を見ながら課題解決へ向けたIoTソリューションを検討していきます。

①、②のお客様から共通して言われることが「IoT導入の費用対効果」になります。結局IoTへ投資をしたが、投資以上の効果が見込めなければIoTを導入する意味もなくなります。そのためお客様からはどのくらいの効果があるのかよくご質問をいただくのです。このような時は「QCD」へどのような影響がでるかで費用対効果を考えることができると話しをしております。

「QCD」とは

「QCD」について少し確認をしてみたいと思います。「QCD」はモノづくりをしている方々ならば必ず耳にするビジネス用語だと思います。Q・C・Dそれぞれについて少し詳しく確認をしていきます。

Q「Quality(品質)」:製品やサービス、仕事の品質を表し、要求された品質を満たしているか、仕様通りの機能や性能を満たしているか、誤差や歩留まり、個体ごとの質のバラつきなどが安定しているかなどを表しています。

C「Cost(費用)」:製品の製造やサービスの提供、業務にかかる費用や原価を表しています。これらを把握、管理することで、コスト低減のための策が取られているかなどを検討することができます。

D「Delivery(納期)」:納品、製品の引き渡し、提供などの意味になります。特に納期、時間、速さなどを表すものとなります。最適な生産から顧客へ納品をする仕組みが整えられているか、納期短縮のための取り組みが十分かなど検討することができます。ちなみにDをT「Time(時間)」で考えている企業もございます。

「QCD」は、製造業の柱とも言われるほど重要な考えであります。多くの製造業では「QCD」を品質管理部門、生産技術部門、製造部門と分けており個別に管理を行い、全体最適を目標に製造を行っている企業が多いです。「QCD」を取り組むとどのような効果があるのか次で紹介いたします。

QCDから見いだせる価値「VE提案」とは

Value Engineering

「QCD」が実際に生かされる例としてVE提案があります。VE提案ではC「Cost(費用)」を下げてV「Value(価値)」を高める提案を行います。VE提案は、Value Engineeringの手法に基づき、製品やサービスの価値をより向上させる提案になります。製品やサービスの価値(V)を、それが果たすべき機能(F)とコスト(C)との関係式V=F/Cで表し、価値(V)を高める手法になります。VE提案ではC「Cost(費用)」を下げることが重要になります。そのための重要な要素が「QとD」になります。

まずQ「Quality(品質)」について考えていきます。品質が高い製品は、工程の改善が進んでおり、歩留まりも高くムダがありません。そのためQuality(品質)への取り組みはコストを下げる効果が大きくあります。ちなみに歩留まりとは、「原料の投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた製品生産数(量)比率」のことになります。歩留まりが高いほど原料の質が高く、かつ製造ラインは優秀と判断されます。

次にD「Delivery(納期)」について考えていきます。D「Delivery(納期)」が遅れることで生じるコストとして、納期を挽回するために稼働率を高めたり、遅延製品を優先することで生産計画が予定通りに進まなかったりすることで、製造現場全体の計画に狂いが生じていきます。製造業は予定通りにモノづくりを進めなくては、想定していた以上のコストがかかってしまいます。逆に予定よりも早く製品を製造していくことができる製造工程へ改善することでコストを下げていくことが可能となります。

このように「QCD」が生産に大きな影響が与えていること、そしてお客様への価値提供につながっていることが理解できたと思います。実際にIoTを導入することで「QCD」をどのように管理、改善していくのかは次回のwackyブログで紹介をさせて頂きますので、楽しみにしてください!!

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