採用担当者の皆さん!新卒就活生が何を見ているのか、ご存知ですか?

採用担当者の皆さん!新卒就活生が何を見ているのか、ご存知ですか?

こんにちは!
採用担当の池田です。

私は社内でもブログを多く書いている方なのですが、実は良く書いている場所が社内ではなく近所にあるT-SITE(蔦屋書店)。皆さんご存知ですかね?

ざっくり、おしゃれな本屋だと思って下さい(笑)

そこで座りながらボケーっと書いているのですが、良く就活生と思しきグループやカップルがいるんですよね。現在執筆中の隣にもいます(笑)

なぜ分かるかと言えば、大声で就活について話しているから(笑)

良くないことと思いつつ聞き耳を立てているのですが、結構エグイこと言っているんですよね。あれは人事が聞いたらショックだろうなーっと。

  • なんか俺を担当した面接官って、その会社にいる先輩に聞いたらめっちゃ仕事出来ないらしい。まじクズみたいな奴らしくて、もはやWindowsらしい。(おそらく窓際族という意味だと思います。。。)
  • ●●から内定貰ったんだけど、その後の電話がめっちゃしつこいんだよね。マジで滑り止めってこと悟れよなー。
  • 内定者懇親会行ってきたけど、まじで内定者が全然だったわ。あんな奴らと一緒になんて働けないから、●●の最終面接頑張るしかないわ。

私が今まで面接してきた皆も、そんなこと言っちゃっているのかな?(笑)

かく言う私も、夜な夜なファミレスで企業の愚痴ばっかり言っていたので気持ちは分かります。

が、私の時代と違ってSNS全盛期の今、どんな落とし穴があるか分からないので、些細な一言で墓穴を掘ることが無いよう十分注意することをお勧めしますよ。

さて、今回は採用担当者に対して純粋に疑問をぶつけたいと思います。

合同説明会に出展して意味あります?

合同説明会(以下、合説)って昔からあるイベントですが、実は私は年に1回は必ず参加するようにしているんです。参加というのはあくまで就活生側として。

ちなみに、大学生のふりして参加しているわけではないですからね。主催している人材業者にお願いして見学しているので、決して違法ではない旨ご安心下さい。

なぜ参加するかと言えば、リアルな市況感が知りたいんですよね。大した情報は得られないのですが、企業や就活生の雰囲気を見るだけでも違うかなと。

そこで毎年恒例の光景があり、ブースに人が殺到する企業と閑散としている企業の2種類に分かれますよね。

当然ですが、有名企業と無名企業

就活生当時から疑問だったのですが、なぜ無名企業は出展しているんですかね?お金と時間の無駄じゃないですか?

合説のカラクリを少しお伝えすると、有名企業は積極的に出展したがっているわけではなく、

  • 人材業者からディスカウント価格(ほぼ無料のところもあります)で提示されている
  • 採用以外の広告効果の期待(to C系だと商品の宣伝になりますからね)
  • 出展することが通例(ビックサイトに出展することが一種のステータスだったり、例年やっていることだから等)

等の理由で出展しているんです。

そのため母集団形成を本気で狙っているわけではないでしょう。

ANAが合説に出ようが出まいがエントリー数や集まる学生の質には影響しませんよね。

そのため有名企業が出展することは別に良いのですが、なぜ無名企業は出展するんですかね?

弊社は無名企業になると思うのですが、絶対に出展しませんけどね。そこまで効果あります?

私が伝えたいことって、明確な戦略があって、その手段として合説が妥当と判断したのであれば良いんですよ。ただ絶対に違うでしょと思わざるを得ない企業は一目で分かるんです。こちらも後でお伝えしますが、何も考えずにとりあえず出展する企業が多い気がするんですよね。

例えば無名企業って合説会場で必死でビラ配って学生を呼んでいるじゃないですか。個人的にはあれって逆効果だと思っていて、チープな印象を持たれると思うんですよ。新卒の就活生にとって根拠のないイメージやブランドって重要なので、街でポケットティッシュを配っている感じでビラ配られても行く気にならないと思っています。

というより会場に入った瞬間に色んな企業の方がひっきりなしにビラを配っているので、大学の新歓勧誘と一緒じゃんかと。ああいう企業にカテゴライズされてしまうと、優秀な学生は来ないんじゃないかなと思っています。

また合説に出展するのってそれなりに費用が掛かるんですよね。ブースの大きさにもよりますが、30万から200万ぐらいが相場でしょうか。まぁ色々オプションとか付けなければならず、結婚式みたいに色々費用がかさむんですよね(笑)

例えば仮に50万掛かるとして、何名採用出来ているんですかね?

1名でも採用できていれば投資対効果として十分なのかもしれませんが、果たしてどれだけの無名企業が採用できているのでしょうか。

その辺りの効果測定を主催する人材会社がしっかりしていないので、少なくとも私としては投資する気になりません。合説の営業に来られる業者が持ってくるデータのほとんどが大企業寄りなので全く意味ないですよね。

採用戦略が無い企業は一目で分かる

無名企業でもしっかり合説で採用実績があり、投資対効果として問題ないとしている企業は全く問題ございません。

ただ明らかに採用戦略がなく、適当に出展している企業ってかなりあって、それって一目で分かります。

それは、採用担当者の雰囲気・印象

はっきり言いますが、どう考えてもダメなおじさん感が出ている採用担当者がブースに立っていることって結構目にするんですよね。

  • ダボダボのスーツ
  • スーツなのにくるぶしソックスだったり、白のソックス
  • 整髪されていない
  • 靴が汚れている
  • ムスッとした表情

学生の皆さんなら分かると思いますが、こういう担当者って結構合説で見かけませんでした?

そういう人を合説に送り込んでいる時点でアウトです。まともな経営者ならまずはそこを改善するよう伝えるはずです。

50万の出展費用を出すぐらいなら、採用担当者にマナー研修受けさせて、紳士服店で安くてもサイズ感がしっかりしたスーツを用意した方が絶対に良いですよ。

得体が知れないと思われている企業にも関わらず、得体は知らないけどダメなおじさんであることが明確に分かってしまう人がブースに立っていたら、そりゃー誰も来ません。

ちなみに、若い人が良いとか、明るい人が良いとか、そういうことは言いたいわけでは無いんです。学生から見た時に、この人の話だったら聞いてみようかなと思わせる雰囲気・印象を自然に出せる人が立つべきと言っているだけです。

こういうコンサルチックなことを学生がサービスとして提供したらそれなりに面白いと思うんですよね。細かい分析データとかではなく、ぱっと見の印象や採用担当者の話等を聞いてどう思ったかみたいな。

採用コンサル会社とかだと、変に遠慮してオブラートに包む傾向があると思うので、辛辣な意見も平気で言ってくれる学生によるサービスとかがあれば、普通のアルバイトよりは稼げるのではないでしょうか。

なぜ学生が来ないかを徹底的に考える

こんな偉そうなことを言っておりますが、弊社は決して採用が順風満帆にいっているわけではありません。少なくとも理想とはギャップがあるので改善しなければいけない点は多々あります。

が、弊社規模からいえば新卒・中途ともにそれなりに数と質は良い、少なくとも年々良くなっています。

私自身もまだまだ経験が浅い身ではありますが、そこで感じた新卒採用のポイントを挙げさせて頂きます。

①ファーストコンタクトが全て決める

弊社にとってファーストコンタクトはリアルな説明会の場になりますが、そこに全てを賭けていると言っても過言ではありません。

中途採用との比較になりますが、中途採用が選考を通じて意向度が上がる可能性があることに対し、新卒採用ってあまりその傾向ってないと考えており、最初のファーストコンタクトで順位が決まってしまうんですよね。

理由として、

  1. 中途は受ける企業の情報が事前に少ないからこそ、選考(主に面接)の場を通じて企業のリアルを知るから
  2. 新卒は選考を受ける前にある程度の準備をして臨むことが普通なので、選考を通じて初めて知れる情報が少ないから
  3. 新卒は面接の位置づけとして、企業を知る場ではなく【合格する場】として捉えている方がいるから

等の理由で意向度を上げるのは中途に比べると難しいと考えています。

そのため、説明会の内容や進め方はもちろんのこと、私自身の振る舞いや話し方は都度修正しているつもりです。

例えば弊社は基本的にエンジニア中心の会社で、新卒でもエンジニアを募集しているのですが、残念ながら私自身はエンジニアではありません。

大学時代にJavaを、1年前にRubyのプログラミングスクールに3か月通った程度のレベルなので、まぁエンジニアのことは分かりません(笑)

そのため説明会を始めた当初は、本当に恥ずかしい思いをしたんですよね。単純に学生からの質問に全く答えられない。

弊社は勉強にしっかり取り組んでいる学生(修士・博士等)を中心に採用しているのですが、そのようなレベルの方の質問に私のようなド素人が答えられるわけないんですよ。ただ参加してくれた学生の方からすると、当然のごとく池田という採用担当者が会社の全てを知っていると思って質問してくれているので、上手く回答できない私の様子を見て、弊社に幻滅するシーンを何度も経験しました。

その当時に参加してくれた方には非常に申し訳ないと思いつつも、答えられなかった質問を都度調べて次回までには必ず答えられるようにする。その繰り返しで少しずつではありますが、質問の正答率は上がっていると思っています。

とは言え、今でも答えられないことはあるので、その場合は社内のエンジニアに確認し、メール等で可能な限り迅速に回答するようにしております。

結局はその繰り返しでしかないと思っているのですが、これを続けることで年々良くなることは間違いないので、ひたすら続けるのみです。

②情報は可能な限りオープンに

今は隠しても全てバレます。そのため先手を打って良いことも悪いことを伝えるようにすることが重要だと思います。

私が就活生当時に気になっていたことって、

  • 年収
  • 残業時間

だけなんですよ(笑)

仕事内容なんて聞いても分からないし、そもそも興味ない。まぁこんな就活はお勧めしませんが、大手志向の学生ってこういう感じだと思っています。

ただ年収とか残業時間って全然答えてくれなかったんですよね。学生が聞きたいと思っていることを分かっているのに敢えて言わない。

今は口コミサイトが充実しているのでネットでも十分に調べられますが、当時はあまりなかったので直接聞くしかなかったのですが、聞けない雰囲気がプンプンしていたので、
今の待遇に満足していますか?
みたいな感じで探っていましたね(笑)

そのような経験をしていたので、私自身はなるべく聞きたいだろうと思っていることを伝えています。

ちなみに弊社の年収や残業時間は大々的に自慢できるレベルではないですよ。平均年収1000万だったり、残業時間0ではないので、特段PRしたいわけではありません。

ただ重要なのは、学生が知りたいと思っている情報を積極的に開示することで、学生の警戒心を無くし、真摯に対応することで弊社の他の魅力を知ってほしいだけです。

③大人の正義感を振りかざさない

これって色んな例があるのですが、例えば承諾について。どの企業も承諾期限を設けると思うのですが、あれって企業側の都合でしかないんですよ。

にも関わらず学生側に承諾期限を迫って、
●日までに決めないとダメだから
みたいな感じで伝える企業は多いと思いますが、私は絶対にしません。

どうぞ、後悔なく大手も受けた上で決めて下さい、と伝えています。

理由としては、学生から見た時に萎えるから。

結局新卒の就活生が入社を決める時って、些細なことの積み重ねの総合点数なんですよ。明確な理由ってない場合がほとんどで、総合的観点で最も良いだろう企業を選ぶ。

そういう前提があるとしたときに、企業側が承諾期限を迫ってきたら、単純に萎えません?何か嫌な感じじゃないですか。

ちなみに“承諾”って口頭で伝えようが書面で印鑑を押そうが、法的拘束力は一切ありません。でも企業側が承諾迫るときって、法的拘束力があるかのように見せるんですよね。それで就活生に急がせて決めさせる。

そういう卑怯な感じが出ちゃっているので、私はしたくない。

決して大手のように採用力に自信があるわけではありませんが、就活生に配慮した行動をすることが、弊社を受けてくれた方に対するリスペクトだと思うので、パワープレーで承諾を迫るような大人の正義感を押し付けたりをすることはあまりお勧めできません。

最後に、採用する立場としては新卒・中途ともに難しくなっている印象ですが、出来ることに全て取り組んだ結果として採用が上手くいかない場合は、今すぐその企業を辞めましょう。根本的に無理なんだと思います。

ただ少しでも可能性が残っているのであれば、過去のやり方を見直し、トライ&エラーで少しずつ改善することをお勧めします。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

アーカイブ

カテゴリー

PAGE TOP